「一陽来復(いちようらいふく)」

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「一陽来復(いちようらいふく)」

明日、12月22日(土)は冬至です。
北半球では太陽の高さが一年で最も低くなります。
昼が最も短く、夜が一番長い日です。
ここから徐々に日脚が長くなっていきます。

冬至は特別な日です。
陽の気がもっとも弱まり、陰の気がもっとも強まるときでもあります。
これから一日一日と陽の気が満ちていく太陽の力の復活ととらえ、スタート地点、出発点であるとポジティブに受け止める
「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉があります。

<人生、ついていないね>という不運が続いた後には、きっといい時がくるという意味もあります。
《春、そして幸運に向かう「一陽来復」の日が冬至です》

○冬至を詠んだ俳句をいくつか紹介します。
「おづおづと 夕日沈める 冬至かな」(鈴木真砂女)
「冬至まで ひと日 ひと日の日暮かな」(草間時彦)
「冬至の日 しみじみ親し 膝(ひざ)にくる」(富安風生)
「一陽来復 雑木林に射す 薄日」(棚山波朗)
「いづくにか 在りたる冬至 南瓜切る」(皆吉爽雨)
「冬至粥 御酒(みき)をたらして 炊けにけり」(上村占魚)
「あやまたず 沈む冬至の 日を見たり」(後藤夜半)
  (あやまたず=思ったとおりに)

○12月22日の日の出、日の入り「天文台発表」による鳥取地方
日の出時刻 7時09分
日の入時刻 16時54分
月齢は14.8 満月
(月の出16時37分、月の入り6時08分)

12月22日、冬至は春に向かって、そして幸運に向かうスタートです。
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