「あそべる宇宙博」と「鳥取県は星取県」

keyakirin

先日、春休みになった孫たちと
いま「夢みなとタワー」(境港市竹内団地)で開催されている
<あそべる宇宙博>(会期 3月17日~5月6日)に行きました。

会場にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ」の
模型。日本で開発され今まで打ち上げられたロケットの模型を見ることができます。

会場内で、子どもたちも大人も一番見入ったのは、
1回あたり40名程が入場できる「移動式プラネタリウム」でした。

ドーム型テントの中に映し出される星座を解説付きで約20分間上映されます。入場者は、大き過ぎず小さ過ぎずの簡易テントであおむけに寝転がって、まさしく天を仰いで見ます。人ひとり声を上げることもなく不思議な空間の中で星空体験ができます。

<「鳥取県は星取県」になりました>
平井知事が昨年(2017年)から先頭に立って「星取県」を宣言し広報をし
12月に「星空を守る条例」(鳥取県星空保全条例)を日本で初めて成立させました。
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以下(鳥取県HPより)転記します。

鳥取の星空の特徴・魅力
県内各地で「天の川」が見え、「流れ星」も見やすく、「美しい」星空を持つ。

 鳥取県はどの市町村からも天の川が見える。
※一方、約7割の日本人は、人工光(照明)の影響により天の川を見ることができない(NHK調べ)

 流れ星は暗いものも多いため、暗い星もよく見える鳥取では、流星群の時期でなくても流れ星を見やすい。

 鳥取の冬や梅雨時期は晴天率こそ低いが、晴れ間や快晴の日は雪・雨で大気中のほこりが落ち、空気が澄んでいることから、思わず息をのむほど美しい星空となる。

 作家・井上靖は、昭和20年の約半年間、空襲の大阪から日南町(旧福栄村太田集落)へ妻子を疎開。
その間、自身もたびたびここを訪れ、輝く星の美しさを「天体の植民地」と称した。

〔井上靖記念館「野分の館」隣りの文学碑に刻まれた詩〕
 「ここ中国山脈の稜線 天体の植民地 風雨順時 五穀豊穣 夜毎の星闌干たり
四季を問わず 凛々たる秀気渡る ああここ中国山脈の稜線 天体の植民地」

☆世界的な彗星ハンター・本田実(ほんだ みのる)氏(1913~1990)は鳥取県出身です!

 八頭町(旧 八東町)出身、日本人のコメット(彗星)ハンターの草分け的存在。八東町名誉町民及び 岡山県倉敷市名誉市民。
 八頭町在住の少年時代から星に興味をもち、少年雑誌の広告に載っていた28ミリシングルレンズを購入し、
望遠鏡を自作、土星の環や木星の衛星を初めて見る。
 神田茂著「彗星の話」を読み、日本人に彗星の発見が非常に少ないことから、自身で彗星捜索を決意する。

 1941年から岡山県倉敷市の全国初の民間天文台である倉敷天文台に着任。
その後、倉敷の街が明るくなり、新天体発見が困難になったため、暗い空を求め、1981年に私費で観測所「星尋山荘(せいじんさんそう)」を岡山県賀陽町に建設。
 生涯、彗星探しに専念し、名前がつけられた本田彗星をはじめ12個の彗星、11個の新星を発見した。 当時の世界記録を樹立。
 本田実顕彰会が2017年に設立された。八東小学校に、本田実氏寄贈の望遠鏡が現存する。
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  皆さまもこの機会に「あそべる宇宙博」にぜひとも足を運んで下さい。
そして星を見るのは鳥取県が日本一だということを意識してください。

「あそべる宇宙博」に「鳥取県は星取県」を結びつける何か企画があれば、
なおよかったかなと思いました。(I)