統計から読み解く鳥取県

keyakirin

統計から読み解く鳥取県

先日(11月29日付)ブログ『ヒマチの嬢王』の中で
「東京の成人10万人にあたりで換算すると東京のキャバクラ数は約60店舗。
一方鳥取県は、10万人に対してたったの8店舗・・東京の7.5倍チャンスがある・・」

「都道府県別統計、ランキングで見る県民性」(Net Site)から注目すべきランキングをピックアップした本『47都道府県ランキング』があります。

 

総務省の「家計調査」「社会生活基本調査」等から各種統計資料を基に県別ランキングを紹介した本。項目で面白い統計は「コンビニ店舗数」「日帰り温泉数」「カラオケ店舗数」「持ち家率」をはじめとして統計の総数は100項目あります。
すべての数値は各県の規模も人口も違うため「偏差値」によりランキング化されています。「偏差値」とは懐かしい、学校で学力測定の際に使われる用語です。

 

この「都道府県ランキング」で使われている「偏差値」は平均値を50として、各都道府県の値の偏り具合を示す数値。偏差値が大きいほど平均値より高く、小さいほど平均値が低くなります。平均値を見ることで単位が違うランキングどうしで分布状況の比較ができるようになります。

 

100項目の中で鳥取県(人口57万人と計算)がベスト10入りしている項目は17項目。島根県(人口69万人として計算)は何と33項目あります。

 

  1. 鳥取県の全国1位は「体育館数」。

鳥取県内に167軒、10万人あたり29.11軒。偏差値80.96。
ちなみに2位は秋田県、238軒、10万人あたり23.27軒、偏差値71.05。
島根県は5位、134軒、10万人あたり19.30軒。偏差値は64.33。

 
最下位の47位は東京都で294軒、10万人あたり 7.16軒。偏差値は35.31.
さらに46位大阪府、45位埼玉県、44位神奈川、43位千葉県と都市部が並びます。

全体的に、体育館が比較的日本海側に多いのは、雪に閉ざされる冬の間の利用等考慮されているかも知れません。
相関ランキングは、地方交付税額、地方公務員数と正の相関。
人口増加率、人口集中度とは負の相関関係にあります。

 

  1. コンビニ店舗数(2018年1月現在 全国総数56692軒)

(主要コンビニ-セブンイレブン、ローソン、ファミマ、ミニストップ、ヤマザキ、セイコーマート、ポプラなど)店舗数を合計し、人口10万人に対しての比較では、
1位北海道、10万人あたり55.51軒、大激戦区と言われるゆえんです。続いて、山梨、東京、宮城、愛知・・
鳥取県は23位、店舗合計245軒、人口10万人あたり42.98軒、偏差値49.0。
島根県は32位、284軒、人口10万人あたり41.16軒、偏差値43.78。

 

○コンビニチェーン店別の統計数では、
なんとローソン(全国店舗総数13,693店)で鳥取県は第1位、島根県が2位です。

鳥取県は140軒、10万人あたり24.56軒、偏差値79.94
島根県148軒、10万人あたり21.45軒、偏差値72.62
下位は、群馬、新潟、静岡、茨城など。

 

ファミリーマートは鳥取県71軒、人口あたり12.46で24位
島根県は66軒・人口比9.57で41位、

 
セブンイレブン店舗数は、鳥取県46位、24店舗で10万人あたり4.21軒、
島根県は42位、54店舗で人口10万人あたり7.78軒。
ローソンの多い県はセブンイレブンが少ないと言えます。

 

  1. 地方公務員数は、第1位島根県(22,077人、100人あたり3.20人)、

第3位鳥取県(17497人、100人あたり3.07人)。
最下位の47位は埼玉県(110,155人、100人あたり1.51人)

 

気になる、下位のランクは、

○外食費(二人以上世帯、年間の平均金額)
鳥取県は112,286円で46位。島根は33位(137,161円)。1位は東京都(232,619円)。

 

○新聞購読費ランキング
鳥取県は46位(25,087円)、島根県は27位(31,006円)
1位は京都府(37,482円)。通勤時間や25歳以上の読書人口と相関関係があるかも知れません。しかし鳥取県は地元新聞社の努力により、新聞価格が抑えられていることも要因かも知れません。

数項目、長々と書きました。
興味をお持ちの方は筆者にご質問いただければと思います。

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