冬将軍到来

keyakirin

昨夜来、ケヤキ通りにも雪が降り始めました。
午後からは深々(シンシン)と降り積もっています。

大寒(1月20日頃)も近づき いよいよ冬将軍到来を感じさせます。
雪の降るようすを見ていて思い浮かぶのは・・

【新しき 年の始めの 初春の 
    今日降る雪の いや重(し)け 吉事(よごと)】
                  大伴家持(万葉集第4516番)

(新しい年の初めの初春の、今日降る雪のように、良いことが もっともっと ありますように)

鳥取県民の皆さまはよくご存知の和歌です。
この歌は万葉集最後の歌と言われ、
大伴家持が因幡国 国府(鳥取市国府町)因幡守の地方官時代、
759年(天平宝字3年)の正月(西暦759年は2月2日)に詠んだといわれています。

この和歌を基に鳥取市文化芸術振興課が企画して、
新井 満氏(作詞作曲家「千の風になって」が有名、1988年芥川賞受賞作家)に作曲を依頼し
[CD 祝い歌](定価500円)として2013年に発売されました。

和歌は31文字しかありません。CD版は到りつくせり、なんと6つのバージョンが入っています。
(歌唱バージョン、カラオケ、筝曲バージョン、演奏バージョン、チャイムA・B)
チャイムA、Bはきっと学校で使用されているのでしょう。

因幡万葉歴史館(鳥取市国府町町屋726)には「大伴家持」の紹介と
「伊福吉部徳足比売(いふきべのとこたりひめ)」の紹介展示ホールがあります。

伊福吉部徳足比売は因幡の豪族 伊福吉部氏の娘で文武天皇に仕えたといわれています。

子孫は「映画 ゴジラ」の音楽で有名な日本を代表する作曲家 伊福部昭氏(大正3年~平成18年)
伊福部家67代目とのことです。

今日の雪は 吉事(よごと)吉事(よごと)でありますように!
明日の朝はホームページの写真のような景色になっているかも知れません。
(I)